【P3R】エピソードアイギスを今の世にリメイクしたスタッフに敬礼【ネタバレありクリアレビュー】

ペルソナ3リロードという神リメイクを遊び終わったつかの間、発表された「エピソードアイギス」のリメイク。エピソードアイギスは評価があまり芳しくないことを知っていたが、プレイしたことがなかったため楽しみだったんだ。

そして9/10から配信され、その日の午前3時からプレイし始めて今日やっと終わったので、レビューを書いていきたいと思う。

まとめ

賛否両論あるのもわかるが、俺は好きな作品だった。本編ではプレイヤーの想像にまかせるようなエンディングだったが、エピアイではそれを確定させていた。少々強引なストーリーではあるが、正直主人公の死後の仲間たちを公式で見れるだけでうれしいし、結末も納得感のあるものだった。

ただ、ダンジョンやアニメシーン、ストーリー等に雑な部分が見え隠れしており、そこで若干萎えてしまったこともあった。やっつけ仕事感が強かった。

そのため個人的には面白いゲームであったが、正直万人に進められるものでもないし本編リメイクほど素晴らしいリメイクとも思わない。

しかし、このストーリーにもちゃんと向き合って発売してくれたスタッフの方々には頭が上がらない。正直炎上してもおかしくない作品だし。DLCで販売して、やりたければ買えばよいというスタンスなのは良いのだが、マーケティングで「P3完結の物語」とかまるで本編プレイした全員が買わないといけないかのようにしているのは良くないと思う。こんなん火に油を注ぐようなもんやん。

【ストーリー】大筋はおもろいが雑

死んだ主人公に対して未練を残している仲間たちが、過去に戻ってやり直すか前を向いて未来を生きるか意見が分かれ、分裂しまた一つになっていく。「人々が死に興味を持ってしまう」ことに焦点を当てた大まかなストーリーはとても面白かった。

また仲間同士コロシアムで争いあうところも、それぞれが主人公に対してとても重い感情を持っていることの現れのように感じられてとても良かった。俺は本編では風花とアイギス以外のコミュMAXにして、パーティーメンバーではゆかりっちと美鶴先輩を恋人にしていたんだけど、その二人の主人公に対する愛を感じられたのもアツかった。

新キャラのアイギスの妹であるメティスは、キャラ自体はすごく魅力的なのだがストーリーの舞台装置感が否めない。また風花もストーリーに殺されてる感は否めず、風花推しの人にとっては苦痛だったかもしれない。俺は幸いコミュを全然進めてなかったのであまり気にならなかったが、恋人にまで発展してたら多分耐えられなかったかも。

【ダンジョン】単調だかモナドがおもろい

アイギスの新アクションが追加されたり、未開放だったコミュmaxペルソナも作れたりと楽しい要素も多いがメインのダンジョン探索はタルタロスと変わらず単調。景色も何パターンかあるもののすぐ飽きる。難易度は本編より高めだが5段階で変更できるので問題ないと思う。

シャドウの見た目が本編と特に変わらず手抜き感が強い。ボスも同様。ただ歯ごたえがあって面白い。見切りがうざいという意見が多いのだが俺はあまりうざさを感じなかった。

途中から出てくるモナド扉は3種の難易度から選べるし、報酬もたくさんあるしでかなり楽しい。しかも報酬の装備品はかなり強いうえランダムな特性も持っているので厳選要素もある。メティスの武器に特性打撃ハイブースタがついていたときはメッチャアツかった。

またラスボス戦直前のモナド扉からはラスボスより強いボスとの連戦のあと、P5の主人公ショーカーと対戦できる。ここでのボスの、クソほど固いうえに毎ターンHP800回復してくるライオンとの戦闘が楽しかった。そしてジョーカーはベルベットルームの住人との戦闘のように繊細な戦いが要求されるがこれもかなり面白かった。俺はノーマルでジョーカーと戦い、全員レベル99でステータスカンストペルソナも持ち込んだがギリギリの戦いだった。

アニメ雑

今作のオープニングが公開されてからずっと気になっていたがエピアイ内で流れるアニメシーンの出来が総じて悪かった。本編もかなり怪しい出来だったのにそれよりもさらにひどくなっている。正直アニメシーンが入ったとわかった瞬間から萎えてしまうくらい。全体的に手抜き感のある今作だがそこが特にひどいと感じた。本編と変わらないならWitStudioがアニメ制作をしてるはずだが、まともに作っているのだろうか？進撃やスパイファミリー、王様ランキングのアニメを作っている会社のはずなのに、、、。